POP is MAGIC

どこかのインタビューで、大脇氏が「好き勝手」をキーワードにしてた記述を見た。少し前にid:mikadiriさんの文面を引用した「オナニー」という言葉も、その文面に表れる「自己陶酔」というキーワードもそう。そして以前のこのブログ上で紹介した以下の評にも共通する感覚が如実に現れている。

次のMY WAY MY LOVEが圧巻だった。
純度の高い破壊衝動。
単なる自己満足やナルシズムとは違う、自己も他者も無い純粋な衝動。
ある意味、観客に対してとても誠実なライブだと思う。
ステージが純粋になればなるほど客席との壁は自然と無くなっていく。
個人的にはそういう一体感のほうが好きだな。

my way my loveのライブで鳴らされる音達は、既成の理論とか常識などから羨ましいほど自由で、自己のセンスと快楽のみに没頭しているかのような印象を抱かせる。それでいて閉鎖的に感じられないのは、美しいポップスセンスが響いてくるからだろう。新曲も挑発的で刺激でありながら、胸を刺すような美しさを感じた。

特に下の評にその答えがあるような気がする。自己陶酔だけでは単なる自己満足。単なる聴衆への媚に終始すれば、魂が穢れる。その絶妙なバランス。これぞ年の功?ポップという「自己」と「他者」を結ぶ、現実の社会との架け橋である<触媒>を決して忘れることのない、自由奔放なディスイズロックンロール。少しのポップ感を持ちつつ自己の純粋な衝動を極めていくことで、客席と自然に一体化していく。これ以上ないこのバランスは、世界をひっくり返す可能性を秘めている。そう強く思う。信じたい。