MY REVIEW(3)

11.THE HORIZON GREEN AND BLUE PERSONALITY このアルバムの中で唯一僕がまだ受け入れることの出来ない曲。その明るさ、ポップさ、無邪気さ、幸福感。全てが今までのマイウェイでは考えられない色のように感じて、なかなか心にすっ、と入ってきません。アレンジメントの面でもアルバム中最もシンプルでクリア。浮き出た印象を受けます。うーん、新しい方向といえばそうなのかもしれないけど・・・。ライブでオーディエンスがハンドクラップを全員でし出した日にゃ、僕、恥ずかしくて側方に逃げます(w。そんなことは絶対ありえないでしょうけど。問題作1。12.Blue Lemon In The Red Sky You Tubeでおなじみの、ライブでは3年近く断続的に演奏されてきた長尺のインストに近いナンバー。発表当初は静かに曲が始まりゆっくりとゆっくりと音が重なっていき、後半に回転数をぐっと上げる、という彼らの曲にはいままでなかったパターンの曲でした。でした、というのは。最近のこの曲のアレンジが、僕には迷いと見えますが、少しどういう方向に行こうか揺れているように感じ、特に最近の何回かのライブでも、少しずつアレンジを変え構成をいじり、演奏していたように思います。昔の徐々に音を重ねていくインストの感じではなく、音源でも、最近のライブのように、ノイズを全体にかましつつ、ところどころで隆起点を入れ、ヴォーカルを入れ、起伏を持たした構成に変化しているようです。曲の持つクリアな雰囲気は、絶対前のアレンジの方がうまく引き出せるような気がしていますが。これはこれで、音源化する際には変化せざるを得ない部分だったのかもしれません。少し残念。いい意味での問題作2。13.my life インタビューで「10年前の曲」と言ってましたが、cimons後期には出来てたのでしょうか。とにかく2002年頃にライブで発表されてて、音源でもレアトラック集「BOOT BUM 1.0」に、一部分だけの曲が収録されている、唯一日本語の古い曲。なぜ今、この位置に、このアルバムで?という気もしますが、終盤のとっちらかりそうな流れを強引にまとめてくれるにはこういう曲が必要だったのかもしれません。美しく儚く、死生観さえ漂わせながら実質締めるこのアルバム。大衆性度外視ながら、多くの人に触れて欲しい、中身の濃いアルバムとなっております。皆さん、一度ぜひ試聴→購入のほどを。