モーモー評

なんかアルバムが売り切れ続出だったり、23日のワンマンがソールドアウト間近だったり、下北ラウンドアップのQUEが入場規制だったりと、評価がグングンの彼らですが、某つぶやき場で「下手するとスキマスイッチばりの流麗なポップを作れそうなのに脇目も振らず肥溜めに突っ込んでる。」ってツボ押さえすぎてて爆笑w
その感覚を結構的確に表現してくれてるのが↓ここの11月12日付記事
Waste Of Pops 80s-90s|カバー曲・消えたバンド・ニュース

モーモールルギャバン / 野口、久津川で爆死 (Album)


Vo&Dr、Vo&Key、Bの変則型スリーピース。
夏、フェスか何かのニュースでとてつもなく頭の悪そうなバンド名を目にしたので、YouTubeで検索してみたら、本当に頭の悪そうな歌を歌っていて感動したんだ。
彼らの頭の悪いタイトルのアルバムが出ました。


でもこの圧倒的な頭の悪さは、ただ足りないというわけではないこともわかる。
たとえばPop Will Eat Itself。たとえば人生。
間違いなく地頭は凡人より優れているにもかかわらず、何でそっちに行ってしまうんだ的な馬鹿ソングと馬鹿パフォーマンスに走ってしまう、その性。
こらえきれない衝動といちびり根性がそうさせている。


そして、そういう馬鹿はベースになる音楽性の部分がきちんとしていないと、本当にただの聴くに耐えないデタラメの滅茶苦茶にしかなりません。
彼らは偉大なる先人に並び立つレベルの音楽性と技術を兼ね備え、並び立つレベルできちんと正しく馬鹿。だから素晴らしい。


出している音は打ち込み系ではなく、比較的フリースタイル度の高いバンド形式。
それでも勝手にインプロに突入して技術を見せつけるような頭のいいことはしない。
すっ飛ばして分解しそうになりながら、でもメロディがギリギリのところで曲の輪郭とポップさをキープしている。スリリングな馬鹿。
もう愛さずにはいられない。

すばらしい。
馬鹿の連発。