「クロなら結構です(2010)」感想

モーモールルギャバン
愛ゆえに!ちょっと厳しめかもしれません。
1.J-POP(2005)
モーモー初ライブ時には演奏されてた、最も古い曲のひとつなんですね。J-POPと対極にあるリズム変、アレンジ変、声、変なインスト。正直なんじゃこりゃ的な始まり方。いきなりカオスにぶち込まれる!もし狙いなら、ちょっとあざとい感あり。一般的には「細胞9」や「カミノケヌケタ」のような始まりが相応しいし一般聴衆も望むところだけど、インパクトは大きくなく、曲調も平面で、いきなり肩透かす堂々の導入曲w

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2.ユキちゃんの遺伝子(2006)
文句なしのリードトラック。モーモーの4要素(キモイ、アホ、超クール、泣ける)のうち、前の3要素が最大限詰まったアッパー曲。初期衝動で内燃機関が萌える(あえて誤字)
(ちなみにご存知「ユキちゃん」3部作の3作目。2作目は「ユキちゃんに振られた(2007)」はインディーズ盤に収録だが、次のアルバムに再録されるという発言あり)

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3.裸族(2007)
問題作。笑いながら泣く、バカだけどホロリが真骨頂のモーモーが、そのバカな部分をあえて高レベルでおしゃれなアレンジで包み込んでしまった・・・。完成度は高いが、作品の魅力は残念ながら落ちてしまった。インディーズ盤の収録曲と比べてみて欲しい。きっと前のほうが笑って泣けるから。

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4.mobile call(2008)
ユコちゃん持ち込みの曲。(細胞9とかもそう)こういうサイケデリックなのユコちゃんもともと好きなんだね。いわゆるアルバム内でバランスを取る役目の曲だと思うけど、かなりとんがってて素敵です。

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5.悲しみは地下鉄で(2007)
モーモー魂のバラード。僕は初聞きでした。歌詞は失恋した男子の心情を重く淡々と、そしてメロディーも淡々かつ叙情的に泣かせる名曲です。一聴してさーっと流れてしまうけど、なんか心に棘が引っかかって、もう一度、もう一度と歌詞カードを片手にリピートしてしまい、いつの間にかティッシュが散乱すると言う・・・。

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6.パンティー泥棒の唄(2005)
モーモー結成以前から矢島氏が弾き語っていたモーモールルギャバンの原点とも言うべき曲。
結成当初のデモ盤も相当楽曲として高い完成度を誇り、笑えるけど泣けるというモーモーの王道を行く、今でも色褪せない名曲なので、正直心配だったけど、いい塩梅でリアレンジされてました。まず抑揚をつけたゲイリーの歌唱法に爆笑(前半は異常性欲者が感情を爆発させる前の静けさを非常に的確にその歌い方で再現してるw)、その後の暴走爆発のはっちゃけさは想定内な感じですが、デモ盤を知ってる人はその決め台詞のあまりにぶっきらぼうな叫び方に爆笑したのでは?このいい加減で適当風味、でも実は真摯で天然という彼のキャラクター引いてはモーモーというバンドの特徴がこの1曲の中で完璧なまでに表現されてる、稀有な1曲です。