ワンマン、僕の感想。

おそらく言葉にすれば下世話な文章になる。客観的・冷静にあの場をレポるなんてことは到底できそうにない。感情の赴くままに書けば、愛するが故に重箱の隅をつつくような部分の羅列にもなりかねないと思う。でも、やっぱ書くべきだよね、大事故のことは。書かなきゃいかん。


251がほぼ満杯。たぶん業界人10人、バンドマン・関係者20人、都内常連組20人、遠征組20人、おそらくマイウェイ初または久々組50〜70人。勝手だけどこんな感じかな。ライブが始まると、とにかくフロアが狂気だった。ステージも狂気だったが。しかしその場全体を支配するのは狂気ではないような気がした。もはや「狂気×狂気」で、そこはそれが「正気」になっていた。それが仮に本当は狂気なのであっても。僕にはそう見えた。あれは狂気じゃない。正気だ。いや、僕が病気か?
つーかもはや僕はドン引き依存症なのかもしれない、いや、この際大それて言わせてもらえば、村田氏もそうなのではないか?地方ドン引きの時の方が、村田氏の狂気に鋭さがあったような(錯覚か)。ライブ始まってすぐPARTIESのイントロで謎のインド宗教的踊りを繰り出すとか、DEVIL SONGやCAPTAINで解読不能のへんちくりんダンスをやっちまうとか、床に這いずり回ってギター弾くとか、ギター振り回して盆踊りするとか、ライブハウスの壁登ろうとするとか、フロア出てきてギター弾きまくるとか(ま、物理的に無理というのもあるが)。いや、別にアナーキーさだけを求めているのではないけれど、ああいうトリッキーなアナーキズムと、心底揺るぎがたい本物のロックンロールががっぷり四つになり、プラス脳を溶かすよな轟音ノイズが相まってこそ「完璧なマイウェイ」のような気が最近しています。なので、その一角を担うアナーキーさが、会場に包まれたマイウェイへのウィーラブ!!によってかき消されていた、つまり出る幕がなかった気がします。
そのせいか何なのかはわかりませんが(たぶん、村田氏のテンションが上がりきってたからだと信じたい)、氏のコード間違いが半端なく多かった(爆。僕もトリップしつつその辺は冷静に耳に入ってきて、特に「the signal」なんか、逆に狙ってるのか?というベースとの不協和音となり、何が何だか分からなくて、少し冷や冷やして、冷や冷やしたので冷静になっちゃった部分がありました。僕の耳がぶっ飛んでたせいだったらごめんなさい。でも、総じて演奏の質はヤバスギルくらい盛り上がった最近の都内ほどは高くなかったんじゃないかな?勢いはあったけど。音の緩急というか色気というかそういうのが少なく、常にオーディエンスとのバトルという感じで、マイウェイVSウィーラブの仁義なき戦い、いやウェスタンマカロニカーニバル(?)、ちょっとでもどちらかが気を抜けばぶっ飛ばされる、そういう意味での殺気溢れる空間だったように思います。演奏の密度・色気・狂気・排他感は、対バンツアーのドン引き空間の方が色濃く出ているような気がしました。(箱の状況・対バンの質等にもよりますが)あーもうだめ。俺完全にドン引き依存症候群。患者第一号。
ライブでのハイライトは、オーディエンスの盛り上がり具合で見事に感じることができました。最初はもちろん2曲目の「POP ON」。これ、マイウェイが自主制作環境にぶち落とされたときにオムニバスに提供されたレアな1曲で、すごいポップなのにぶっ壊れてて怨念こもった感じなんだよね。音源が。それをライブで初聴し個人的に爆発!!たぶん知ってる人少ないと思うんだけど1曲目を超えてみんな暴れ出したから、たぶん初聴の人も持って行かれたんじゃないかな。次は意外にも「BEEF」。特に中後半の音が重なっていくところなんて後ろからぐいぐい押されてびっくりした。次は「じゃなつかしい曲、やろう。」と意外にも「HEAD TO HEAD」。攻撃的な曲構成があの場にマッチしててここでまたフロア大爆発!!これが気持ちよかったぁ。昔の曲でも全然いけんじゃん、この人たちの曲は時代を超えとるな。んで「THE WALL」。これは予想してたけどね。ワンフレーズ明けのドバーっという音の洪水。まさに洪水。ステージから流れ出す、フロアがそれを逆流させる、ぐしゃうんぎゃいんって表現できない音がその臨界点で流れてた。確実に。で、「the signal」。これまた後半の音の洪水時に押されて押されて。みんな洪水好きね。そして後半はハイライトの連発。「ALL FLOWER SUCK」。フロアはこの時点で客観的にみて頂点だったんじゃないかな。村田氏飛ぶ飛ぶ!!客も飛ぶ飛ぶ!!!で、「CAPTAIN」。もうすっ飛ばされた。身も心も。うわ、だめ、ちゃんと感想かけないわ。もう。ごめん。限界。
で、実はワンマンでの個人的に最高の瞬間は、激しくモッシュしてた本編ではなく、ぶっ飛ばされて3列目で見てたアンコール時の2曲。暴れずに冷静に踊れた2曲。特に「WRECK LOW」なんてノイズばりばりの意外にシンプルな曲なのに、それをこんな多くの聴衆が楽しそうに聴いて踊っている。ノイズだよ。ばりばりノイズ。耳痛いはずなんだよ。それでみんな楽しそうに笑顔で踊ってんだ。異常だよこの状態。異常だけどほほえましかった。愛を感じた。ああ、いい空間だな、って心から思えた。

ああ、完璧なレポなんて無理。まず感情のみ爆発させて第一稿OUT。id:Nanakiさんやらナミちゃんやら、初のマイウェイ仲間との遭遇から、細かな曲毎のレポ、次の日に見た「大日本人」の話などは、いつできるか分かりませんが、余力があれば後日。(書けないかも知れないので念のために感謝の言葉等を。Nanakiさんがあんな好青年だったなんて思いも寄らなかったです。どうせマイウェイ好きだろ?アウトローなんじゃないのって勝手に思ってたら・・・いい人で。もっともっと話がしたかったです。ナミちゃん。いろいろ気を遣っていただいて本当に感謝してます。マイウェイへの愛が体からあふれ出しているような方でした。またお会いしたいです。その他お会いした方々。愛してます。また会いましょう!!)


TOUR "PARTIES" FINAL ONE-MAN
下北沢CLUB251 2007/6/2
(setlist)

 --floor dive!!--
 --floor dive!!--
ACUPUNCTURE MAN
POP ON
otokonokoonnanoko

 --drumset dive!!--
PARTIES
THE DEVIL SONG
INTERNATIONAL XX
SPEED VS DISCORD
BEEF
THE RAINBOW SONG
HEAD TO HEAD
biollowing balance fly
the wall
C.
the signal
KILL YOUR IDOL
All Flower Suck

 --floor dive!!--
 --floor dive!!--
captain
ovo

 --drumset dive!!--
(EC)
WRECK LOW
P.I.E.

 --floor dive!!(owaki)--
 --floor dive!!(dai)--
 --drumset dive!!(owaki)--
 --drumset dive!!(murata)--

(NanakiさんTHX!!)